水をテーマに現代和風を表現した750㎡、256席を有する大型蟹専門店。設計にあたっては、ファイバーの光による水の新しい表現と、和の伝統素材、漆、和紙、染竹、左官、鋳物などとの融合を図り、現代における和空間を創出することを目指した。また、入店時のドラマチック性とともに、リピーターを呼べる居心地のよい空間つくりを心がけた。
間接照明に柔らかく照らされた階段を下り、門をくぐる。下から照明によって、浮かび上がった左官壁へとつながり、レジカウンター向こうの水面に浮かぶウェイティングスペースが目に飛び込んでくる。くりぬかれた床の水面から、青石の囲炉裏が、光に照らされて立ち上がり、水底に埋め込まれた5500本の光ファイバーが、白の玉砂利を発光させ、水辺を照らす。